大谷翔平の“2失点帳消し弾”に指揮官「とても感心」 1か月勝ちなしも「心配してない」

試合後の取材に応じたエンゼルスのフィル・ネビン監督【写真:川村虎大】
試合後の取材に応じたエンゼルスのフィル・ネビン監督【写真:川村虎大】

初回だけで3四球も…ネビン監督「修正してくれるだろう。そういう男だ」

■エンゼルス 5ー4 マリナーズ(日本時間10日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手は9日(日本時間10日)、本拠地のマリナーズ戦で「2番・投手」で投打同時出場したが、今季6勝目はならなかった。5回6奪三振3安打3失点。バットでは同点の17号2ランを放つなど4打数3安打2打点の大活躍を見せ、チームの5連勝に貢献した。

 投手ではケルニックに先制2ランを被弾。うっぷんを晴らす一発は2点ビハインドの3回2死一塁だった。右腕・カスティーヨの甘く入ったチェンジアップを強振。バックスクリーンへの同点2ランとなった。飛距離440フィート(約134.1メートル)は今季エンゼルスタジアムで放った自己最長弾だ。打たれたら打ち返す。これにネビン監督は感心した様子だった。

「彼は完璧主義者だから、ケルニックと対戦をもう一度やり直したいと言うと思う。同じコースに投げてしまったけど、2ランを打って試合を振り出しにしてくれた。とても感心した。球数が増えて、5回までしか投げられなかったけど、試合に勝つチャンスを作ってくれた。必要なことは、それだけだ」

 初回に三塁内野安打、5回に左中間二塁打を放った。自身2度目のサイクル安打達成の期待がかかった7回は一ゴロに倒れたが、打者としてチームの勝利に貢献した。投手としては5月15日のオリオールズ戦から1か月勝ち星から遠ざかっているが、ネビン監督は「心配はしていない。前回登板では球種選択について話したけど、球はいい。みんな彼のスイーパーを心配しているけど、連続して真ん中に入った球を打たれただけだ」と一蹴した。

 初回だけで3四球を与えるなど制球が不安定だった。「そういう時は彼に(先頭打者を出した方がいい投球をするという)ジョークを言うんだ。でも取り戻すことができなかった。彼も同じことを言うと思うが、修正してくれるだろう。彼はそういう男だ」と今後に期待していた。

(Full-Count編集部)

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