大谷翔平のMVPを確信「疑う余地ない」 指揮官は昨年の落選を疑問視「誰か教えて」
昨年は15勝&34本塁打もMVPならず「去年の方がよかったのに」
■エンゼルス 5ー3 レンジャーズ(日本時間16日・アーリントン)
エンゼルス・大谷翔平投手は15日(日本時間16日)の敵地・レンジャーズ戦で投げては6回2失点で6勝目、打席では2戦連発22号2ランを放った。打率.301に乗せ、OPS1.002でメジャー唯一の1超え。まだ6月半ばだが、すでに記者からはMVPについての質問も飛び出した。フィル・ネビン監督も「彼が今の活躍を続ければ、(MVP獲得の)疑いの余地はない」と強く推した。
投打でフル回転の活躍に今年こそはという指揮官の思いが伝わってきた。2021年は投げては9勝(2敗)、打っては46本塁打、100打点。史上19人目となる満票でのMVPを獲得した。翌2022年は史上初めて規定投球回と、規定打席に到達する偉業を成し遂げ、15勝、34本塁打95打点の成績を収めた。しかし、打率.311、62本塁打、131打点の圧倒的成績を収めたヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手がMVPを獲得した。
同カードで大谷は4試合で4本塁打を放ち、負傷者リスト(IL)に入っているジャッジを抜き、本塁打王争いでリーグトップを独走している。2021年までヤンキースでコーチを務めたネビン監督は「ジャッジは私にとって息子のような存在」としつつも大谷のMVPを推薦。「オオタニは投打共に活躍する選手だ。誰か去年と2年前の違いを教えてほしい。去年の方がよかったのに、獲得できなかった」。今年こそは再びMVPに輝いてほしいと願っているようだった。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)