打率1割&HRゼロでも「100タコしてもいい」 首脳陣が覚醒確信…18歳に秘める資質
22年ドラ2で入団した内田湘大、鈴木誠也に続く未来の和製4番
高校通算36本塁打。群馬・利根商高では二刀流でチームを牽引した内田湘大内野手は、持ち味の長打を買われ、2022年ドラフト2位で広島に入団した。未来の大砲への期待は大きく、2軍では開幕から出場機会を与えられ、チーム2位の44試合に出場(数字は全て6月19日時点)。新井貴浩監督と交わした約束を守りながら、鍛錬の日々を送っている。
体重は高校時代から7キロ近く増えた。「食事、睡眠、トレーニングのバランスを意識しています」と話す通り、大きくなった下半身がプロ入り半年余りの成長を物語る。
高校時代から常に長打を意識して試合に挑んできた。「高校では4番を打っていたので、走者を還さないと試合に勝てないと思っていました。そのために必要なのは本塁打を含めた長打。なので長打にはこだわりがあります」。理想はセンターへの本塁打。引っ張って左翼への本塁打より、球場の一番深いところに飛び込むアーチを頭の中で描いている。
ただ、1年目から結果を残せるほどプロの世界は甘くない。打率は1割台後半、本塁打はまだ打てていない。それでも「落ち込むことがあっても下を向かずに、空を見て、上を向いて元気を出すことを心がけています」と、理想の打球を打つことに意識を向ける。結果よりも内容。新井監督からの言葉を思い出しながら、自らに言い聞かせる。