“懐疑論者”が手のひら返し 大谷翔平のMVP確信、元最多勝左腕「彼は突然変異」
84試合を終えて30本塁打、実況「肉薄するのが誰かさえ、私にはわかりません」
驚愕の150メートル弾に放送席も盛り上がりを見せた。エンゼルスの大谷翔平投手が30日(日本時間7月1日)、本拠地で行われたダイヤモンドバックス戦で30号ソロを放った。この試合を放送した「AppleTV+」で解説を務めたドントレル・ウィリス氏(2005年ナ・リーグ最多勝)は、かつて二刀流の懐疑論者だったが、圧倒的な一発を見た直後「彼がMVPだと思います」と高く評価した。
5点を追う6回先頭の第3打席だった。先発左腕ヘンリーの変化球を振り抜いた打球は一直線で右中間席へ。打った瞬間、それと分かる一発は、打球速度115.1(約185.2キロ)、飛距離は自己最長、今季MLB最長となる493フィート(約150.3メートル)の豪快弾だった。
大谷が放った衝撃の打球に、実況ウェイン・ランダッゾ氏が「ショウヘイに肉薄するのが誰かさえ、私にはわかりません」と称賛の声を上げると、解説ウィリス氏も「あなたは正しいですよ。特にジャッジは今怪我をしてますからね」と続けた。
84試合を終えての30本は、昨年ア・リーグのシーズン新記録となる62本塁打を放ったヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手と同じ数字。このことを実況ランダッゾ氏が紹介すると、解説ウィリス氏は「ジャッジは投球はしないですけどね」と苦笑い。二刀流で結果を残し続ける大谷に「彼は突然変異です。少なくとも(大谷が)キャリアを始めた際、私は懐疑論者の1人でした。なぜなら、彼は序盤、怪我に苦しんでいましたから。しかし、見ていて本当に楽しい選手ですね」と賛辞を惜しまなかった。
(Full-Count編集部)