中日20歳が12球団1位の指標 岡林に続けるか…3年目の“守備職人”が叩きだす「22.9」
中日の龍空がUZRで12球団トップの数値をマーク
中日に新たなゴールデン・グラブ賞候補が現れた。高卒3年目の20歳、龍空内野手が守備で高い指標を叩き出している。セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、守備全般での貢献を示すUZR(Ultimate Zone Rating)の指標は7.8で、ヤクルト・長岡秀樹内野手と並び遊撃手では12球団トップだ。(数字は3日時点)
近江高から2020年ドラフト3位で入団した龍空は、昨年出場試合数を増やして62試合に出場。今季から登録名を「土田龍空」から「龍空」とし、3年目のシーズンを迎えた。高校時代から守備力が高く、NPBでもその能力を徐々に発揮している。
長岡は昨年、同指標でリーグ1位の11.3を記録し、初のゴールデン・グラブ賞を受賞。龍空は規定守備イニングには到達していなかったが、7.9で同2位だった。今季はここまで出場試合数も増やし、現時点では規定守備イニングを満たしている。長岡は593イニング、龍空は340と2/3イニングと差はあるものの、1000イニングあたりのUZR値に換算した「UZR1000」では長岡の13.2を上回る22.9となっている。
昨年は岡林勇希外野手が右翼手で断トツの数値を叩き出し、栄誉に輝いた。ここまで50試合に出場して打率.178とバッティングは課題だが、守備は球界でもトップクラス。出場が続けば、初のゴールデン・グラブ賞も見えてきそうだ。