大谷翔平よ「僕らは勝てる」 PO常連のスターが“口説き合戦”…去就注目で熱止まず
アストロズのタッカー「ヒューストンは本当にいいところだよ」
■ナ・リーグ 3ー2 ア・リーグ(日本時間12日・シアトル)
エンゼルスの大谷翔平投手が11日(日本時間12日)、シアトルのT-モバイル・パークで行われたオールスター戦に「2番・指名打者」で出場し、1打数無安打1四球だった。多くのスター選手が集結した中でも、大谷への注目度は抜群。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のビル・シェイキンン記者は「ショウヘイ・オオタニを自分のチームへ? 球宴選手たちが言葉巧みに売り込む」との見出しで“モテモテ”ぶりを伝えた。
10日(同11日)の本塁打競争の前、球宴に出場する選手たちに、大谷へセールストークをするとしたらどうするかという質問をぶつけたという。すると、ムーキー・ベッツは「ドジャースに来てほしい。しかし彼と彼の家族が(去就に関する決断について)満足するものであってほしい。幸せに感じることをしてほしい。長期契約を結ぶことになるだろうし、大金も得るだろう。しかしそれだけが彼を幸せにするわけではない。ただ単に幸せでいてほしいだけだよ」と力を込めた。
またブレーブスのオースティン・ライリーは「僕たちは毎年強豪としてプレーしている。毎年プレーオフでプレーするチャンスがある。プレーする理由って、まさにそこだと思うよ。世界一になるためにプレーするんだ。僕らには若い選手たちが揃っている。彼の力を活用できるんだ!」と“熱烈歓迎”だった。
アストロズのカイル・タッカーは「僕だったら、自分自身と家族のためにやりたいことをする。一番大事なのがそれ。だけど、ヒューストンは本当にいいところだよ。本拠地は(開閉式の)ドームだし、食べ物もすごくおいしい。本当にいいチームだよ」、レイズのシェーン・マクラナハンは「僕らは試合にたくさん勝てるチームだよ」とアピールする。
ジャイアンツのアレックス・カッブは「ショウヘイがどういう人なのか知っているから、お金の面は彼の(プレーするチームで優先する)リストの中ではかなり下の方だと思う。僕らは世界一になることを最優先にするチームだと、彼に言うと思う。それを叶えるための術を知っている。過去に何度もそうしてきたからね。オーナーは、必要なものが何であれ、喜んで資金を費やしてくれる。一員になるのが本当に楽しい組織。家族(球団内の全ての人)を正しく扱う球団。彼はここでプレーすれば居心地はすごくいいと思う」と話した。
ほかにもブルージェイズのジョーダン・ロマノ、タイガースのマイケル・ローレンゼン、オリオールズのアドリー・ラッチマンらが自らのチームへ勧誘。レンジャーズのマーカス・セミエンも「(本拠地は)温度管理がしっかりしている。そして、彼がこれまですごく活躍してきた場所だよ。僕たちをなかなか痛い目に遭わせてきたからね。チームは勝つことへの意欲がある。オーナーは僕らが勝つために必要なものは全て、可能な限り提供したいと思っているんだ」。去就問題を引き金に、大谷へのスター選手からの“ラブコール”は止まらなかった。
(Full-Count編集部)