史上“最も簡単なMVP選出”が現実味 大谷翔平ら黄金世代の「W満票」の行方は?
MLB公式の記者ら47人が投票、大谷には「これ以上、何か言うことが?」
エンゼルスの大谷翔平投手が、史上初の“珍事態”の一翼を担うかもしれない。MLB公式サイトでは、シーズン後半戦を前に担当記者らによるMVP候補の投票を実施。「誰が再び1位になったかは想像がつくかもしれない」との前置き通り、ア・リーグでは大谷が投票した47人の1位票を全て集めた。一方のナ・リーグでもブレーブスのロナルド・アクーニャJr.外野手が満票を獲得。最も分かりやすい途中経過となった。
シーズンMVPを満票で獲得した選手は過去19人いる。直近では大谷が2021年に満場一致で輝いたが、MLB公式は「同じ年に満場一致で両リーグのMVPが選ばれたことはまだない」と強調。後半戦も状況が揺るがなければ、史上初のW満票受賞が実現することになる。
大谷については「これ以上、何か言うことがあるだろうか?」ともはや説明不要な様子。32本塁打をはじめとしたメジャートップの打撃成績に加え、7勝を挙げている圧倒的な二刀流ぶりは、もはや他者の追随を許さない。一方、レッドソックスの吉田正尚外野手も票を獲得したひとりとなった。
ナ・リーグ東地区首位のブレーブスを牽引するアクーニャJr.は、リーグトップの41盗塁に加えて21本塁打をマーク。162試合換算なら38本塁打、75盗塁のペースで、記事では「MLB史上、1シーズンで30本塁打70盗塁した選手はこれまでいない」と特筆している。ともに2018年メジャーデビューの“黄金世代”。両者に大きな失速がなければ、順当なMVP争い。後半戦の戦いぶりが注目される。
(Full-Count編集部)