数か月のために大谷翔平獲得は「価値ない」 541発男が断固反対…見据える“トレード後”

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

デビッド・オルティス氏はレッドソックス入りを熱望

 トレード期限が8月1日(日本時間2日)に迫る中、エンゼルス・大谷翔平投手の放出は、可能性が低いとされていながらも憶測は絶えない。通算541本塁打を誇る大レジェンド、デビッド・オルティス氏は、キャリアの大半を過ごしたレッドソックスが大谷を獲得することを熱望。その一方でひとつの“条件”をつけた。

 レッドソックスの地元メディア「Boston.com」の取材に応じたオルティス氏は「野球界でこれまで様々なものを見てきたけど、私たちが生きている間にこんなことが起こるとは全く思っていなかった。それが今、起こっている」と改めて二刀流を絶賛。その上で「勝つ球団にいるべきだ。彼は勝利に貢献できる」とも述べた。

 エンゼルスは昨季まで8年連続でプレーオフ進出を逃し、今季も序盤こそ好調だったが失速気味。ワイルドカードでの進出も厳しさを増している。現状も踏まえた上で、オルティス氏は「エンゼルスが彼を手放すかどうかは分からないからね。そうすべきだ(手放すべきだ)と思うけど。エンゼルスは彼と(FAで)契約することはできないから」と指摘する。

 重要だとみているのは、今季のための数か月ではないという。あくまでも、オフにFAとなった大谷と契約を結べると判断できた場合に限ってトレードで獲得するべきだと警告。「(今季の)たった2か月のために4~6人のプロスペクトを手放してまで、彼とトレードする価値はないと思う。それでは、理にかなわないよ」と自身の意見を述べた。

 レッドソックスは、大谷がプレーし続けるのにふさわしい球団か……。「彼はレッドソックスにリーダーシップをもたらすことができる。レッドソックスには若くて才能のある良い選手がいるが、もう少しリーダーシップが必要だ」とオルティス氏。3月のWBC決勝前に侍ナインに「憧れるのをやめましょう」と呼びかけた大谷の姿を引き合いに出した。さらに投手力が欠如している球団の実情にも触れ「史上最強の打撃力があっても。投手がいなければ、どこにも到達できない。うまくいっているチームの投手陣を見てみるといい」とまとめた。

(Full-Count編集部)

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