敗戦空気を一変させた衝撃33号 導いた劇的サヨナラ…大谷翔平は「100発打つかも」
地元局の解説も、米識者もみんなが驚嘆した一撃
■エンゼルス 13ー12 アストロズ(日本時間16日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手が15日(日本時間16日)、敗戦ムードが漂う本拠地の空気を一振りで一変させた。アストロズ戦に「2番・指名打者」で先発出場し、3点ビハインドで迎えた9回の第5打席。キング独走となる33号ソロで、チームは一気に息を吹き返した。同点劇を演出した一撃に、エンゼルスの地元放送局「バリースポーツ・ウエスト」で解説を務めるマーク・グビザ氏は「ショウヘイ、なんてスイングだ!」と大絶叫した。
両軍打ちまくって迎えた最終回。3点を追うエンゼルスには、重たい空気が充満していた。今季ワーストの6連敗中。この日も負けか……。そんな確信じみた思いを一掃したのが二刀流のバットだった。守護神プレスリーから中越えへ2試合ぶりの一発を放ち、メジャー通算160号。その後、打線がつながって同点に追いついた。
グビザ氏は興奮冷めやらぬ様子で「(チェンジアップを含めた)オフスピードピッチを粉砕し続けてますね」と解説。米スポーツ局「FOXスポーツ」でアナリストを務めるベン・バーランダー氏は「ショウヘイは100発打つかも」と熱狂。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者は「ショウヘイは現実離れ」と目を見張った。
勢いは延長に入っても途切れず、10回に劇的なサヨナラ。グビザ氏は「なんて勝利だ! なんて勝利の仕方なんだ! インクレディブル、インクレディブル! ワォ!」とまたも絶叫。まさに大谷から始まった歓喜の劇場だった。
(Full-Count編集部)