「彼は勝つことを望んでいる」 迫るトレード期限…指揮官も感じる大谷翔平の“執念”
同点2ランにガッツポーズ「私が見た中で、一番感情をむき出しにした」
■エンゼルス 4ー3 ヤンキース(日本時間18日・アナハイム)
指揮官が「私が見たなかで一番」と語るガッツポーズだった。エンゼルスの大谷翔平投手は17日(日本時間18日)、本拠地・ヤンキース戦に「2番・指名打者」で先発出場。7回の第4打席で、中越えへ35号同点2ランを放つと、ベースを周りながら何度も吠え、感情を露わにした。
2点を追う7回、2死一塁で迎えた第4打席で、2番手・キングの直球を中堅へ運んだ。確信歩きから豪快にバットを放り投げ、ガッツポーズも飛び出した。試合後、フィル・ネビン監督は「私が見たなかで、一番感情をむき出しにした瞬間だった。彼はスーパースターで、あのような場面で打つと(当然)盛り上がる」と賛辞を述べた。同点に追いついたチームは、救援陣が3イニングゼロを並べ、10回のサヨナラ勝ちに繋げた。
大谷は今オフFAとなり、トレード期限も8月1日(同2日)に迫る。16日(同17日)までのアストロズ3連戦では、3戦目で9回に逆転されて試合を落とすなど、プレーオフを争う同地区のライバルに痛恨のカード負け越し。チームが負けるほど、去就に関する報道も過熱する。指揮官に、大谷が感情を出したことについて質問が飛ぶと、「彼は勝つことを望んでいる。この2週間は、彼とチームにとって悔しい感情が続いた。表情を見たらわかる。彼はここで勝ちたいと思っている」と、チームを引っ張る二刀流の思いを察していた。
チームは借金を1とし、「(大谷の本塁打が)無駄にならなくてよかった」と胸を撫でおろしたネビン監督。今月はヤンキースやブルージェイズと、ワイルドカードを争うチームと対戦。負けられない戦いが続いていく。
(Full-Count編集部)