大谷翔平のエンゼルス残留決定 今夏のトレード消滅、GM明言「We Love Shohei」
ワイルドカード進出圏内まで4ゲーム差「チームには勝てるチャンスがある」
エンゼルスが大谷翔平投手をトレード放出しない決断を下した。ペリー・ミナシアンGMが27日(日本時間28日)の敵地で行われるタイガースとのダブルヘッダー第1試合前に取材に応じ、「ウィ・ラブ・ショウヘイ・オオタニ。アイ・ラブ・ショウヘイ・オオタニ」と繰り返した。
大谷のトレードに関しては、これまでに複数球団が打診していると伝えられていた。それでも、ミナシアンGMはトレード放出する気は、さらさらなかったようだ。「前回取材に応じた時に、私はどこにも行かないと、発言したはずだ。放出したい選手ではない。特別な選手で、唯一無二のシーズンを送っている」と熱く語った。
来季以降の契約延長にも意欲的だ。「準備万端で挑み、仕事をこなし、毎試合活躍する男だ。二刀流の活躍をして、素晴らしいチームメートでもある。この仕事に対してとても真剣に向き合っている。食事や睡眠にも気を使う。今後もチームにいて欲しいと思う選手だ」と大谷愛を激白。再契約については、大谷自身が決断することとした上で、「このチームでプレーすることは素晴らしいことだと思う。長い間ここでプレーする選手のように見える。特別な選手なので、チームに残留してほしい」と語った。
チームは52勝49敗で地区3位。ワイルドカード進出圏内までは4ゲーム差で、諦めきれない位置にいる。移籍期限の6日前だった26日(同27日)にはホワイトソックスから通算59勝右腕ルーカス・ジオリト、中継ぎ右腕レイナルド・ロペスをトレード獲得。ミナシアンGMは「チームには勝てるチャンスがある。できるだけ多くの試合に勝つためだ。やらなければいけない仕事がある」と声を張った。
「批判の声も承知しているが、このチームは多くの困難を乗り越えた。10月にプレーするチャンスはあると思う」。悲願のポストシーズン進出へ全力を尽くす覚悟だ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)