敵地なのに…大谷翔平の一発で「全員拍手」 対戦相手の話題独占した“異様な雰囲気”
ラジオ局解説シップマン氏「リカバリーは本当に見事です」
■ブルージェイズ 4ー1 エンゼルス(日本時間29日・トロント)
エンゼルスの大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、敵地で行われたブルージェイズ戦に「2番・指名打者」で先発出場し、4打数2安打1打点だった。第1打席に前日から“3打席連発”となる39号を放ち、9回1死満塁の絶好機では両ふくらはぎのけいれんの影響で代打を送られ交代。敵軍サイドも大谷の話題で持ちきりの1日となった。
初回1死から、大谷は奪三振リーグトップのガウスマンの甘く入った初球を右越えソロとした。ブルージェイズラジオ局「SN590」の実況ベン・シュルマン氏は「彼は去年ここで(ブルージェイズを)圧倒しました。観客は全員拍手しています」と“異様な雰囲気”を伝えた。
試合中も大谷の話題は尽きない。前日27日(同28日)にはタイガースとのダブルヘッダー第1戦で9回111球を投げてメジャー初完封勝利を挙げ、第2戦では2打席連続アーチ。シュルマン氏は「あなたのこの36時間はどんな感じでしたか? その間ショウヘイは完封勝利をあげて2発を打っていましたよ」と驚いた。
同局解説のマディソン・シップマン氏は「シュナイダー監督は昨日の大谷のことをどう思うかと試合前に聞かれて『(どう思っていいのか)分からない』と答えていました」と笑い「昨日あれだけのことをしたら今日は休むだろうと思いきや、今日も先発メンバーに入っています。彼のリカバリーは本当に見事です。スタッツに載るものではないですが、体のケアの仕方は見事です」と感嘆した。
マット・チャップマン内野手も試合後、この日の試合に特別な雰囲気があったか聞かれると「ああ。その(金曜日の)せいか、オオタニがやってきたからなのかは分からないが、彼がどこかに行くときはいつだって大騒ぎになる。楽しかった。シリーズ初戦を白星で飾ることができたのは間違いなくよかった」と話した。どこへ行こうとも、大谷の一挙手一投足は注目を集めている。
(Full-Count編集部)