“大谷放出派”に物申す米記者「応援すべき」 有望株大量流出の補強を評価
米記者たちがトレード期限のエンゼルスの動きについて分析
トレード期限で大谷翔平投手を放出せず、買い手に回ったエンゼルス。オフには大谷はFAとなって、他球団移籍の可能性もある中、トレードではチームの未来を担う有望株を放出して、即戦力を獲得した。未来を見据えた一部ファンからは批判の声も上がるが、複数の米記者は大谷を放出しなかったことを支持し、「もっと多くの人が応援すべき」と主張する。
地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」では、トレード期限を迎えたチームの動きについて、記者たちの意見を紹介。エンゼルス番サラ・バレンズエラ記者は「彼らの順位を考慮すれば、オオタニをトレードしなかったことは正しい判断だと私は思っています」と、買い手に回ったことを支持。同紙のビル・シェイキン記者も、「エンゼルスはオオタニについて正しい決断をしました」と語り、「エンゼルスは来年勝つことを計画しているのだから、(メジャーで活躍できる実力を付けるために)2~3年かかるかもしれない有望株を大量に獲得しても助けにならないでしょう」とキッパリだ。
トレード期限間際に、エンゼルスはエドガー・クエロ捕手やカイ・ブッシュ投手ら多くの有望株を他球団へ渡したが、同記者は「エンゼルスのファームは、そもそもそこまで優れていない」とし、手放した選手のレベル的にも、エンゼルスへのダメージは、球界でもトップクラスの有望株を揃える他球団よりは少ないと見る。「たくさんの有望株を得るために最高の野球選手をトレードしないエンゼルスを批判するのではなく、もっと多くの人がそれを応援すべき」と促した。
同紙のドジャース番ジャック・ハリス記者は「オオタニを(来年以降も)保持するのは、見たところ可能性は低いままのようですが、トレードに出していれば事実上(大谷とのFA契約は)不可能だったかもしれないとも言えます。だからエンゼルスが今年(プレーオフ進出を)狙うことを、私は全面的に支持します。この試みが二刀流のスーパースターに前向きな印象を残せると期待するのみでしょう」と分析した。
(Full-Count編集部)