大谷翔平、3冠王なら“唯一無二”の大偉業 MLB公式が探る…知っておきたい3要素
過去10人の3冠王「獲得した年にマウンドに1度でも上がった選手はいない」
エンゼルスの大谷翔平投手が3冠王に輝く可能性は、どれくらいあるのだろうか。過去10人しかいない大記録を視界に捉え、MLB公式サイトは異例となる特集ページを組んで追いかけはじめた。その中で、「オオタニの3冠王争いで知っておくべき3つのこと」を紹介している。
同特集ページでは、大谷とライバルたちの日々の成績を更新している。8日(日本時間9日)現在、打率.308(3位)、40本塁打(1位)、83打点(2位)とすべてリーグ3位以内には入っている。打率トップはレイズのヤンディ・ディアスで.322、打点トップはレンジャーズのアドリス・ガルシアで89打点だ。
また、過去の3冠王は10人だけで、そのうちの2人は複数回獲得している。2012年のミゲル・カブレラ(タイガース)が最も直近の達成者だ。一方で、3部門で高い数字を残し“ニアミス”を起こした選手の方が多いことにも言及。ジャッジ(2022年)、ゲレーロJr.(2021年)、オズナ(2020年)と毎年のように惜しかった選手はいる。
そして、もし大谷が達成した場合には、3つの大きなポイントがある。1つめは、「エンゼルスの選手として初。どのエキスパンション・フランチャイズとしても初」ということだ。また2つめとして「オオタニが獲得となれば7回連続でア・リーグの選手となる」ということ。最後にナ・リーグの選手が獲得したのは、1937年のメドウィック(カージナルス)までさかのぼる。86年前の出来事だ。これはア・リーグでプレーする大谷にとって、いい“傾向”になりそうだ。
そして、もっとも異例なのは、「3冠王を獲得した過去10人の中で、獲得した年にマウンドに1度でも上がった選手は誰もいない」ということ。大谷が異例の二刀流としてプレーしているため当然だが、「オオタニはもちろん投手としても素晴らしい仕事を成し遂げているので、打者としての偉業をより一層見事なものにするだろう」と評している。
(Full-Count編集部)