仙台育英、猛打爆発で連覇まで“2” 指揮官は冷静「プレッシャー感じたこと一度もない」
9回に花巻東が猛攻もナインに「状況を楽しんで」
第105回全国高校野球選手権は19日、大会第12日の準々決勝4試合を阪神甲子園球場で行い、第4試合では仙台育英(宮城)が花巻東(岩手)に9-4で勝利し、ベスト4進出を決めた。完封勝利目前の9回に猛攻を受けて4点を返されたが、須江航監督は伝令を通して「ひっくり返らないから自信もってやってね」とナインに伝えたことを明かした。
打線が3、4回に4点ずつを奪い主導権を握った。高校通算140本塁打の佐々木麟太郎内野手(3年)を擁する相手打線を継投で封じ、終盤まで一方的な展開。最終回に反撃を喰らったが、「9-0で勝てるほどの実力差はない。3点差くらいかなと思っていたので、一丸となって向かっていった」と指揮官は冷静だった。マウンドに送った伝令を通して、「状況を楽しんで。絶対にひっくり返らないから自信もってやってね」とナインに伝えた。選手たちも王者のメンタリティを取り戻し、反撃を封じた。
この1年間、地元の人たちからも「2連覇を頼むよ」と声をかけられ続けたが、「人に期待されることは人生の喜び。それは選手たちもそう。プレッシャーに感じたことは一度もない」という。「この雰囲気の中で逃げ切らなければいけない野球を体感できた。いい経験をさせてもらった」。東北の盟友との激戦も糧にして、宮城の、東北全体の想いも胸に、夏連覇へ残り2勝に挑む。
(Full-Count編集部)