PO絶望的でも「登板し続けなければならない」 投手・大谷に132勝右腕が“提言”
元カブスのデンプスター氏「FAのためにプレーしているのではない」
エンゼルスの大谷翔平投手は、投手としてここまで22試合に登板して10勝5敗、防御率3.17の成績を残している。しかしチームのプレーオフ進出は厳しい状況。ケビン・ミラー氏が司会を務めるMLBネットワークの番組「インテンショナル・トーク」では、「ショウヘイ・オオタニは投げ続ける?」との議論がなされた。
同番組の進行を務めるシエラ・サントスさんが「今後ショウヘイをどう起用すべきしょうか? (今まで通り)登板し続けた方がいいでしょうか?」と疑問を投げかけると、元カブスで通算132勝のライアン・デンプスター氏は「可能性がゼロになるまで、戦い続けなければいけない。疲労を感じているとリスクがあるかもしれないが、敗退になるまで登板し続けなければいけない。FAのためにプレーしているのではないし、(監督から)おもりをしてもらいながらプレーしている訳でもない。(プレーオフの)可能性がなくなるまで、先発しなければいけない」と主張した。
司会のミラー氏が「私もこういう議論が理解できない。簡単な質問だ。MLBでプレーするために頑張ってきたはずだ」「わかることはただ1つ。彼はフィールドに立っているときは楽しんでいる。腕の調子やマメに問題がなければ、投げるべきだ。例え(ワイルドカード圏内から)35ゲーム差になってもだ。そのためにファンはチケットを買ったんだ。(地区)3位でも4位でも関係ない」と言い切った。
さらにミラー氏は「野球界の問題として、お金や投資ばかりに目が行き過ぎている。投げられるのであれば、投げさせるべきだ。マリナーズみたいに突然勝ちだすこともある。ベーブ・ルースや、40本の話を聞けるのは、(疲れていても)彼の登板を許したからだ。彼を登板させろ」と述べた。
デンプスター氏は「グレッグ・マダックスとプレーしたとき、シーズン終了2日前にプレーオフ進出が断たれたことがある。最終戦に登板予定だったマダックスは、登板するか聞かれて『当たり前だ』と答えた。シーズン最終戦に登板することは、開幕投手を務めることと同じくらい名誉のあることだ。とてもクールだと思った」と逸話も。チームのために、大谷が最後まで投げ続けることを願っていた。
(Full-Count編集部)