慶応・清原勝児「四球で貢献できた」 父・和博氏に「日本一になったよと伝えたい」
9回に代打で登場し四球で出塁…誕生日の兄に「プレゼントができた」
第105回全国高校野球選手権は23日、阪神甲子園球場で決勝戦が行われ、慶応(神奈川)が8-2で仙台育英(宮城)を破り、107年ぶり2度目の優勝を果たした。西武、巨人などで活躍した清原和博氏の次男、慶応の清原勝児内野手(2年)はベンチスタートも、9回先頭で代打で登場し四球を選んだ。試合後「このチームで優勝できたことがうれしい。喜びを分かち合いたい」と語った。
6点リードも9回に代打に立った清原は、三塁側スタンドからの「若き血」の大合唱を全身に浴びて打席に立った。大声援を力にして、初球からフルスイングしてファウル。その後はボールを見極め四球を選んで一塁へ。すぐさま代走が送られ、大きな拍手の中ベンチに戻った。
「打ちたい気持ちは強かったですけど、四球1つでも、チームに貢献できた。しっかりボールを見極められた」と清原。この日は、慶応大の兄・正吾さんの誕生日だったといい、「『最高のプレゼントを渡せるたせるように頑張る』と話をしていた。優勝できて、最高のプレゼントができたと思う」と顔をほころばせた。
1983年、1985年と夏の甲子園を制している父・和博氏には「日本一になったよ、と伝えたい」。苦しい3年間を乗り越えての頂点に、「慶応日本一という目標を全員で達成できた。このチームで優勝できたことがうれしい。喜びを分かち合いたい」と語った。
(Full-Count編集部)