打者・大谷の価値は729億円… 球団の懐事情に莫大な影響力「計り知れない」

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

ローゼンタール記者「打者だけでもチケットやグッズ売り上げに貢献」

 エンゼルスの大谷翔平投手は、右肘の内側側副靭帯損傷のため残りの試合で登板しないことが決まった。投手としては今季終了となり、FAとなる今オフの契約にも影響することは必至。しかし米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は、打者だけでも5億ドル(約729億円)の価値を主張した。

「ヤンキースはジャッジに9年3億6000万ドル(約525億円)の契約を結んだ。そして彼は、投球ができる可能性はなかった」と同記者。だからこそ「ショウヘイ・オオタニはFAで5億ドル(約729億円)の価値がある。仮に打者だけでプレーしたとしてもだ」と述べた。

 仮に大谷が2度目のトミー・ジョン手術を受けることになり、2024年に投球できなかったとしても「ベストな推測は、(将来的に)マウンドに戻ってくるということ。オオタニが過ごした6年間のメジャーリーグのシーズンで、彼はあらゆる予測を覆してきた。2度目のトミー・ジョン手術からの復帰の難易度は、(1度目よりも)高いものだが、オオタニはその状況をチャレンジとして見なすことだろう」とみる。

 大谷は2018年10月にトミー・ジョン手術を受け、打者としては2019年5月前半に復帰。2度目となると回復にはより多くの時間を要することが予想される。「彼と契約する球団は、間違いなく長期契約の1年目に彼の復帰を急かしたくはないだろう」と分析し、2024年シーズンの半分は出場できない可能性があることに言及した。

「オオタニと契約する球団は、打者としての彼にお金を払うことになる。投手として彼がもたらすことは、“おまけ”になるだろう」というものの「それでも、オオタニには計り知れない価値がある」と強調。「もし彼が投球をいずれ断念する必要があることになった場合でも、彼のスピードや運動神経をもってすれば、エリートとは言わないまでも、ほぼ間違いなく平均以上の外野手にはなるだろう」と価値の大きさを称えた。

 また「打者だけであっても、彼は次に所属する球団のチケットやグッズ売り上げに貢献するだろう」とも。だからこそ「5億ドルだ。少なくともそれくらいは、ということだ」と大きな価値を強調した。

(Full-Count編集部)

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