スマホ掲げる人、人、人…日吉駅では“粋な計らい” 慶応フィーバーにナイン驚き
八木「日吉に根付いていて、地元にも愛されるチームで良かった」
第105回全国高校野球選手権で1916年の第2回大会以来、107年ぶり2度目の優勝を果たした慶応(神奈川)。快挙から2日経った今も、地元の日吉駅ではVフィーバーが続いている。東急電鉄からは電車の発着を知らせる電光掲示板にお祝いメッセージが流れ、飲食店街が連なる通称“ひようら”では、優勝セールで値引きする店が続出。いたるところで通行人が足を止め、スマートフォンを掲げていた。
学校のある東側とは逆の西側、日吉中央通りの入り口には「優勝おめでとう! 慶應義塾高校」という横断幕が掲げられた。さらに多くのお店で優勝セールを実施。定食が値引きされたり、駅ビル「日吉東急avenue」では24日から「感動ありがとうセール」が実施されている。
セールを行っているお店の担当者は「多くの人が訪れてくださっています。大変な盛り上がりを感じます」と話す。地元住人だけでなく、この空気を味わおうとわざわざ足を運ぶ人も多いのだという。
大型遊撃手として高い守備力を誇る八木陽内野手(3年)も「凄く応援してくださっていることとかを見て、本当にこの日吉というところに慶応は根付いていて、地元にも愛されるチームで良かったと思っています」と笑顔。清原勝児内野手(2年)も「自分たちが優勝して、すごい歓声や『ありがとう』という声をかけられて、優勝してよかったなと思っています」と地元の力に感謝した。