エ軍を襲った“悪夢の8月” 希望が1か月で絶望に…7連敗→大谷の故障→チーム解体へ

エンゼルス・大谷翔平、マイク・トラウト、ルーカス・ジオリト(右上から時計回り)【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平、マイク・トラウト、ルーカス・ジオリト(右上から時計回り)【写真:ロイター】

勝負手打ったのに…月間勝率.296、PO進出は絶望的な状況に

 大谷翔平投手の所属するエンゼルスが、踏んだり蹴ったりの8月を終えた。悲願のプレーオフ進出に向け、滑り込みでの大型補強を成功させて迎えた勝負の1か月だったが、いきなり7連敗で暗転。さらに追い討ちをかけるように大谷の右肘靱帯損傷が発覚し、ついにはチームの解体にまで舵を切った怒涛の日々だった。

 ブーストをかける1か月のはずだった。ワイルドカード争いでぎりぎりの戦いを続ける中、球団は相次いで勝負手を繰り出した。7月26日(日本時間27日)にトレードでホワイトソックスからルーカス・ジオリト投手、レイナルド・ロペス投手を獲得。さらに4日後の30日(日本時間31日)にはロッキーズからランダル・グリチック外野手とCJ・クロン内野手をトレードで手に入れた。

 ぜいたく税の課税ラインを超えてでも勝利を欲した本気度の表れにも見えたが、裏腹にチームは8月1日(同2日)から痛恨の7連敗。左手有鉤骨の骨折から復帰した主砲のマイク・トラウト外野手はわずか2日で負傷者リストに逆戻りし、極め付けは投手・大谷の今季終了だった。

 月間8勝19敗で、悲惨な勝率.296。気がつけばワイルドカード進出圏内からは遠く離れ、すっかり秋風が吹いている。そんな中、駆け巡ったチーム解体の報。ジオリトとマット・ムーア、レイナルド・ロペス、ドミニク・リオンの4投手と外野手のハンター・レンフローとグリチックの計6人がウェーバー公示にかけられたと伝えられた。

 たった1か月で事態は一変し、突きつけられた目を覆いたくなる現実。メジャートップの44本塁打とキングを快走する打者・大谷のバットが、残された数少ない希望だ。

(Full-Count編集部)

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