消化試合なのに…3戦6四球の大谷翔平は「歩かせた方がいい」 敵軍捕手が感じた恐怖

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

アスレチックス3連戦は14打席で6四球…勝負を避けられた大谷

 エンゼルスの大谷翔平投手は1日(日本時間2日)からの敵地・アスレチックス3連戦で2敬遠含む6四球と勝負を避けられた。ともに今季のプレーオフ進出は絶望的な“消化試合”だったが、アスレチックスのシェイ・ランゲリアーズ捕手は「彼にホームランを打たれるくらいなら、一塁に歩かせた方がまだいいよ」と振り返った。

 3試合で14打席に立ち、8打数1安打で打率.125、0本塁打0打点6四球。7度出塁を許したが、得点に結びついたのは1度だけだった。初戦と3戦目にマスクを被ったランゲリアーズは自ら球種を選択。「彼には弱点が特にないから、投手の長所を活かしてしっかり狙い通りに投げるしかない」。これで10試合48打席ノーアーチとなったが、二刀流に“恐怖”を感じていた。

 チームは今季、5月に11連敗を喫するなど、エンゼルスとの3連戦前の時点で39勝95敗。勝率はメジャーワーストの.259だった。早々にプレーオフ進出を諦め、若手を積極的に起用し、来年以降のチーム再建に舵を切っている。

 それでもメジャーリーグは日本以上に成績がモノをいう世界。大谷と勝負して豪快な一発を浴びたら、来年の居場所はないかもしれない。ランゲリアーズも「打席に入る際、(走者が得点圏にいるかいないかなど)状況を精査して、走者がいなければより強気で攻められる」と考えながらの配球だったことを明かす。結果的にアスレチックスはエンゼルスをスイープ。大谷への四球攻めは間違いではなかったことを証明して見せた。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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