藤浪晋太郎、オ軍との再契約は? 若手躍動で未知数も…番記者が見る“勝負の1か月”
移籍後は15登板で1勝2セーブ、防御率4.91
■オリオールズ 4ー3 エンゼルス(日本時間6日・アナハイム)
オリオールズの藤浪晋太郎投手は5日(日本時間6日)、敵地・エンゼルス戦で1点リードの延長10回を3者凡退に抑え、メジャー2セーブ目を挙げた。アスレチックスからの移籍後は、ここまで15試合に登板し、1勝2セーブ、防御率4.91。試合後には、ブランドン・ハイド監督が「俺たちのフジ」と最上級の賛辞を述べた。今オフFAになる右腕を地元メディアはどう見ているのだろうか。
藤浪は今季アスレチックスと単年契約を結び、4月は主に先発で防御率13点台も中継ぎで成功。7月は防御率2.93と好投を見せ、同月19日(日本時間20日)にア・リーグ東地区1位のオリオールズに移籍した。地元ネットメディア「ボルティモア・バナー」のオリオールズ番アンディ・コスカ記者も「当初は獲得を驚いた」と振り返るが、「(守護神のフェリックス・)バティスタが離脱して、もう一人とても力のある(速い)球を投げることができる投手がいるのはいい」と今となっては納得する。
藤浪との再契約についてコスカ記者は「可能性があると思うが確約はできない」と話す。チームは地区1位を走る中、昨季メジャーデビューを果たしたアドリー・ラッチマン捕手や26歳のカイル・ブラディッシュ投手ら若手が台頭。「今、若い選手がたくさん育ってきているので、来季のロースター構成については見えない部分が多い」。また、アンソニー・サンタンデール、オースティン・ヘイズ両外野手ら、今オフに年俸調停の権利を持つ選手も多い。「オリオールズは普段からFAにはあまりお金を使わないので、リリーフ1人にさほどお金を回さないかもしれない」ともみている。
一方で、クラブハウスでの藤浪の言動や、中継ぎに回り改善されている投球に可能性も感じている。チームメートとは英語でコミュニケーションを取る努力をしている。「彼はクラブハウス内で好かれているし、とてもいい球も複数持っている」。その上で「最後1か月で彼がいいピッチングをすれば、オリオールズは間違いなく関心を持つだろう」とコスカ記者は話した。チームは首位争いの真っ最中。藤浪にとっても勝負の1か月になりそうだ。
(Full-Count編集部)