誰も予想できない“魔球”が「踊っている」 常識無視の変化…新たな使い手に米も注目
パドレスの26歳・ウォルドロンがメジャー初勝利で注目
■パドレス 5ー2 アスレチックス(日本時間17日・オークランド)
パドレスのマット・ウォルドロン投手が16日(日本時間17日)、敵地アスレチックス戦に先発し、5回1/3を投げ5奪三振2失点の好投で、メジャー初勝利を挙げた。MLB公式によると、ナックルボーラーが勝ち投手となるのは、2018年9月20日(同21日)のスティーブン・ライト(当時レッドソックス)以来、5年ぶりの出来事。新たなナックルボーラーの出現に注目が集まっている。
26歳のウォルドロンは、この日がメジャー6試合目の登板。初回に2点の援護をもらうと、粘りの投球を披露。6回途中まで2失点にまとめ、4度目の先発登板で初勝利を掴んだ。この投球を、「ピッチング・ニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏も注目した。X(旧ツイッター)に、左打者のノダに投じた1球を投稿すると、ナックルボーラーの出現を待っていたファンから多くのコメントが集まった。
リリースの瞬間から見えるMLBのロゴが、捕手のミットに収まる直前まで確認できるほど、限りなく“無回転”で不規則に変化する軌道にファンは興奮。「踊っているようだ」「見るたびに理解できない軌道をする」と、独特の動きを見せる投球に驚きの声を上げていた。さらには「野球界で最も美しい投球」「ナックルボーラーを尊敬している」と、ウォルドロンの活躍にリスペクトを感じるコメントも。力勝負が醍醐味のメジャーリーグだが、特殊な技術で打者を翻弄するナックルボーラーの存在も魅力の一つ。新たな“ナックルスター”の活躍に、今後も目が離せない。