大谷翔平が受けたのは「TJ手術と違う」 米記者解説…「インターナル・ブレイス」とは?
地元紙のフレッチャー記者「医師が発表した声明について数人と議論した」
エンゼルスの大谷翔平投手が19日(日本時間20日)、ロサンゼルス市内のカーラン・ジョーブ整形外科クリニックで右肘の手術を受けた。執刀したニール・エラトロッシュ医師もコメントを発表したが、これを受けて複数の米記者が新技術「インターナル・ブレイス」を使用したのではないかと指摘している。
エラトロッシュ医師は「ショウヘイと慎重に検討を重ねた結果、最終的に決めたのは、肘の寿命を延ばすために生体組織を移植しながら、目下の負傷を治療し、健康な靱帯として強化することだった」とコメント。これについて、地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のジェフ・フレッチャー記者が解説している。
同記者は「エラトロッシュ医師が発表した声明について数人と軽く議論をした。これは、伝統的なトミー・ジョン手術ではない。修復だ」と言及。「2025年まで投げないが、打撃面でのリハビリは(従来のトミー・ジョン手術と比べて期間が)スピードアップする」とメリットを紹介している。
さらには「エラトロッシュ医師は新技術である『インターナル・ブレイス』を使用したようだ。靭帯を強化させるために、太い縫合のような素材(を繋げる)。(この素材は)軟組織を形成するコラーゲンが含まれている」と説明。損傷した靭帯を切断した上で、正常な腱を摘出して繋げるトミー・ジョン手術との違いを伝えている。
また、米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」のマーク・ポリシュク記者も、フレッチャー記者の解説に補足。「少なくとも通常のトミー・ジョン手術とは違う。トミー・ジョン手術は復帰まで13から15か月を想定するが、比較的新しい手法であるブレイス手術は復帰まで短い期間が想定される」と分析している。
(Full-Count編集部)