大谷翔平の「別れの式典はなかった」 突然の“今季終了”に米嘆き「報われるべき」
今オフFA…去就は「最初のチーム(エンゼルス)以外のところでなくては」
エンゼルスの大谷翔平投手は、19日(日本時間20日)にロサンゼルス市内の病院で右肘靱帯の手術を受け、メジャー6年目シーズンが終了した。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「ショウヘイ・オオタニはエンゼルスに終わりを告げたのか? 球界のためにも、そうだと願おう」との見出しで“突然の別れ”を嘆いた。
8月23日(同24日)に右肘の内側側副靱帯の損傷が発覚。その後も打者出場を続けたが、9月4日(同5日)のオリオールズ戦前の打撃練習で右脇腹を痛めて、同日から打者としても11試合連続欠場。地区優勝の可能性が消滅した15日(同16日)のタイガース戦後にクラブハウス内のロッカーからバット、スパイクなど個人の私物を全て持ち去っていた。そして16日(同17日)に負傷者リスト(IL)入りした。
同メディアは「人々の好奇心を集めた時代は、金曜日(15日=同16日)の晩、エンゼルスのクラブハウスで終わりを告げた。エンゼルスのユニホームを着た中では史上最高だった選手の私物は片付けられた。お別れの式典はなかった。感謝の気持ちも伝えられなかった。オオタニはもっと報われるべきだ。球界も報われるべきだった」と悲しんだ。
今オフFAとなる大谷は去就も注目されているが「オオタニにとっても、球界の発展を願う者にとっても、好ましい結果は明白だ。終着点は、最初のチーム(エンゼルス)以外のところでなくてはならない。そこは高い代償を払ったところであり、大いに失望する球界のよどみだった」とみる。
エンゼルスの本拠地はオレンジ・カウンティにあり「なんと残念なことか。オレンジ・カウンティは野球の歴史が長く、一途なファン基盤を誇る。ファンには、オオタニが何者であるか理解しありがたく思う賢さがあった。それは、(彼が)一生に一度の才能の持ち主であるということだ。エンゼルスが、そうしたファンに倣ってさえいれば」と嘆きが止まらなかった。
(Full-Count編集部)