大谷翔平に“740億円の価値ない” 美人レポーター激怒…炎上司会者は「馬鹿げている」
エ軍レポーターのエリカ・ウエストンさん「ショウヘイと比較できるのはハリウッド俳優」
エンゼルス・大谷翔平投手を巡って、米国の名物テレビコメンテーターの発言が大きな物議を醸している。スティーブン・A・スミス氏が米スポーツ局ESPNで「オオタニがチームにいてもエンゼルスは勝てなかったし、客席も埋められない。5億ドル(約740億円)の価値はない」と発言。ネット上で炎上する事態となったが、地元放送局バリースポーツ・ウエストのレポーター、エリカ・ウエストンさんも黙っていられなかった。
「馬鹿げているわ。ショウヘイが野球界にもたらしたものを彼が見ていないとは言いたくないけど、実際には見ていないと思う。ジョー・アデルが私たちの思いを代弁してくれました。でも、本当に馬鹿げているわ」
ウエストンさんが強い口調でまくし立てるのにも理由がある。今季のエンゼルス本拠地の平均観客動員数は3万2904人を記録。昨季の3万339人からも大きく数字を伸ばし、現時点でリーグ4位(メジャー11位)。これは大谷人気によるものと言い切る。確かに今季の本拠地スタンドは17番のユニホームを着たファンであふれ、チームストアの大谷関連グッズは飛ぶように売れている。
「ショウヘイがもたらした影響を見てほしいです。本拠地の観客動員数に貢献しただけでなく、敵地でも大きな影響をもたらしました。ショウヘイが球場に来ると、色々なことが起きるのです。唯一無二の存在です。スミスのコメントは本当に馬鹿げているわ」
大学時代までバレエのダンサーで、その後は他の北米4大スポーツのチアリーダーを経験。2019年からカージナルス、昨季からエンゼルスでレポーターを務めているが、他競技のスーパースターでも比較できる存在は、なかなかいないという。
「比較できるとすれば、ハリウッド俳優でしょうか。どこに行っても、ファンは表情1つ1つを見逃すまいと必死です。球場で走ったり、挨拶するだけでも注目されます。こんなに注目を集める選手は、今まで見たことがありません。強いて挙げるとすれば、マジック・ジョンソンや中国を訪れた時のコービー・ブライアントぐらいでしょうか」
ウエストンさんに言わせれば、そもそもスミス氏は他のスポーツに精通した人物。「ショウヘイや野球の話でコメントするのは難しいと思います。試合の取材に来ていないもの。取材に基づく発言ではなく、エンターテインメントを目的に発言している。過去にもショウヘイに否定的な発言をしてたけど、今回の件で学んだかもしれませんね」という。
では、最後にウエストンさんの考える大谷の“価値”とは? 「もし球団オーナーだったら」との問いかけに、迷うことなく言い切った。「白紙の小切手をあげるわ(笑)」。ウエストンさんの言葉の端々にも、二刀流へのリスペクトがこもっていた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)