侍左腕は「先発として興味示すチームある」 米が熱視線…今オフFA日本人投手は大豊作

ツインズ・前田健太、オリックス・山本由伸、エンゼルス・大谷翔平、DeNA・今永昇太(左から)【写真:ロイター、小林靖、矢口亨】
ツインズ・前田健太、オリックス・山本由伸、エンゼルス・大谷翔平、DeNA・今永昇太(左から)【写真:ロイター、小林靖、矢口亨】

右肘手術の大谷は「打者としての評価だけでも記録的な契約を手にする」

 今シーズンも最終盤を迎え、すでに今オフFAとなる選手たちが大きな話題を集めている。エンゼルスの大谷翔平投手はもちろんだが、ほかにも日本投手たちが大豊作だ。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」のダラッグ・マクドナルド記者とスティーブ・アダムス記者が4投手を挙げた。

 まずは、右肘靭帯の手術を受けた大谷について。これまでとは風向きが変わったことを指摘し「打者としての評価だけでも記録的な契約を手にするだろうが、将来的にどれくらい投げることができるか疑問に挙がるだろう。2024年はおそらく投げないだろうが、投手オオタニが復帰できると最も信じているチームが最もいい契約を提示するだろう。オオタニ自身も、将来的に投手として最もチャンスを与えてくれるチームに対して魅力的に感じるだろう。彼はエンゼルスからクオリファイングオファーを提示され、拒否をする」と展望を述べた。

 次にオリックスの山本由伸投手だ。「必ずしも日本から米国への移籍は上手くいくとは限らないが、ここ数年間でNPBから移籍する選手のなかでヤマモトが一番の投手だと考えるのにはいくつかの理由がある」と絶賛。メジャー移籍前年度、千賀滉大投手が防御率2.42、前田健太投手が2.39、大谷が2.55だったことと比べ、山本は現時点で1.32であることをあげ「ここ最近MLBに移籍した投手と比べて、日本での実績は彼の方が優れている。そしてヤマモトは25歳になったばかり。センガは30歳、マエダは28歳のシーズン。オオタニはアマチュアに区分されているとき(当時23歳)に移籍した」と魅力を語った。

 3月のWBCで決勝の先発を任されたDeNAの今永昇太投手も「ヤマモトほどエキサイティングな存在ではないが、それでも彼に興味を示すチームは十分にあるだろう。先発として興味を示すチームが表れるかもしれない」と高評価。またツインズの前田について「右上腕三頭筋の張りで負傷者リスト入りして、2か月近く離脱したが、復帰後は16登板で防御率3.39をマークした。復帰後は2020年にア・リーグのサイ・ヤング賞投票で2位を獲得したときのような投球を披露した。年齢の関係上2年契約に落ち着くかもしれないが、今オフ複数年契約を提示されるだろう」。多くの日本人投手たちの動向が注目されている。

(Full-Count編集部)

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