監督退任も…エ軍の“根本的な問題” 番記者が見る低迷のワケ「責任をなすりつける」
ネビン監督が退任…それでもエンゼルスは強くならない?
大谷翔平投手の所属するエンゼルスは2日(日本時間3日)、フィル・ネビン監督の今季限りでの退任を発表した。今季は地区4位に低迷し、監督代行から監督に就任して1年目でクビを切られることとなった。来季は新監督の下で、結果を残すことが出来るのか。米番記者は、球団の根本的な問題を指摘する。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のサム・ブラム記者は、「今シーズンの失敗は、ネビンだけの責任ではない」と主張する。「ネビンは選手たちから尊敬を集め、シーズンが進むにつれて成長していった。確かにいくつかのミスを犯したが、今シーズンの失敗の責任をネビンに押し付ける選手やコーチはまずいないだろう」と采配を評価しつつ、不運も重なったとした。
ネビン監督が解任された一方で、ペリー・ミナシアンGMは4年契約最終年の来季も留任する見込みとなっている。同記事では、エンゼルスのアート・モレノオーナーは「球団内の問題に目を向けず、簡単に誰かに責任をなすりつけようとする」と指摘。「誰が監督になっても、このチームの問題を正すのはチャレンジかもしれない。ミナシアンが戻ってくる可能性が高い中、来年で契約満了となるGMに加わろうとする監督がいるだろうか?」と問いかけた。
今季エンゼルスは怪我人が続出。その中でもなんとか上位をキープし、トレード期限が迫って補強したが、8月に急失速してプレーオフ進出を逃した。近年は名のある野手を補強しても、層の薄い投手陣が何度も逆転を許すお決まりの展開で、補強のチグハグ感は否めない。今オフには大谷がFAでチームを去る可能性もある。エンゼルスは、変わることができるだろうか。
(Full-Count編集部)