低迷巨人の確かな“希望”…遅咲き右腕「5.75」の脅威 鷹守護神超えの抜群威力
ドラフト5位ルーキー・船迫大雅はWHIP0.97と好投を見せた
巨人のドラフト5位ルーキー・船迫大雅(ふなばさま・ひろまさ)投手は、今季36試合に登板し防御率2.70、WHIP0.97の好成績を残した。1年目ではあるものの、大学、社会人を経た26歳の“オールドルーキー”で、チームでは岡本和真内野手と同級生。下位指名ながら、即戦力の期待に応えたシーズンだった。
特にカットボールが効果的な球となっており、セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、「wCT/C」(カットボール100球当たりに対する得点増減)は、30投球回以上で「5.75」を記録。オスナ(ソフトバンク)、柳(中日)、村上(阪神)らを上回って12球団トップの数字となっている。
WHIP0.9667も、30投球回以上ではチーム2位、球界全体で見ても17位と上位だ。奪三振割合28.0%も同15位と高く、各球団のクローザーたちに引けを取らない。
チームは2年連続のBクラスに終わったが、先発では山崎伊、赤星らが台頭。今季は大勢が27試合に登板に終わったものの、船迫や松井颯、井上といった楽しみな投手たちが揃っている。