ド軍が終戦、大谷翔平獲りへ加速か 一発勝負にも強い二刀流…いざ750億円争奪戦へ

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

レギュラーシーズン100勝も…まさかの3連敗で2年連続地区シリーズ敗退

 ドジャースは11日(日本時間12日)、敵地で行われたダイヤモンドバックスとの地区シリーズで3連敗を喫した。2年連続の地区シリーズ敗退が決まり、2020年以来3年ぶりのワールドシリーズ制覇は届かなかった。

 レギュラーシーズン100勝を挙げて地区優勝。2位のダイヤモンドバックスに16ゲーム差をつけたが、まさかの下剋上を許した。頼みのムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンの1、2番コンビが3試合で計21打数1安打と大ブレーキ。通算210勝の左腕クレイトン・カーショーが第1戦で1死しか奪えずに6失点。戦い慣れているはずの一発勝負で投打の柱の空回りが響いた。

 エンゼルスからフリーエージェント(FA)となる大谷翔平投手の移籍先の最有力候補に挙げられている。このオフには1年契約のカーショーや通算315本塁打で指名打者のJD・マルティネス、フリオ・ウリアスら主力選手がFAに。指名打者、先発ローテ枠が空いているチーム編成だけでなく、資金面でもメジャー史上最高額、5億ドル(約750億円)超えとも言われている争奪戦の準備はできている。

 エンゼルスでは今季までポストシーズンに出場できなかった大谷だが、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では投手として2勝0敗、防御率1.86。打者では打率.435、1本塁打、8打点と投打でフル回転した。NPB時代も、2016年の日本シリーズ第1戦で6回3失点で負け投手となったものの、第3戦では打者としてサヨナラ打。16打数6安打の打率.375と結果を出し、チームの日本一に牽引した。

 ドジャースは2013年から11年連続でポストシーズンに進出。直近11年で10度の地区優勝と強さを発揮しているが、ワールドシリーズ制覇はコロナ禍で短縮シーズンだった2020年の1度だけ。毎年のように世界一を期待されているが、なかなか勝ち切れていない。一発勝負にも強い二刀流は、常勝軍団にとって、より魅力的な存在に映るはずだ。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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