大谷翔平を巡るドジャースの戦略 移籍先有力も…獲得できない場合の“保険”も熟慮

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

今季33本塁打…ド軍JD・マルティネスは今オフFAになる

 今年のメジャーリーグは、レンジャーズが球団創設63年目で初めてワールドシリーズを制して幕を閉じた。エンゼルス大谷翔平投手は自身初のFAとなり、メジャー史上最高額となる5億ドル(約750億円)を超える争奪戦になるとも言われている。有力球団の一つと言われているドジャースにはDHとしてJD・マルティネス外野手がおり、大谷同様にFAとなる。米メディアによると、ドジャースは2人とも獲得できない状況を避けるための戦略を講じているという。

 シカゴのスポーツ専門メディア「ブリーチャー・ネイション」は大谷の“最新の噂”について言及。FAとなる大谷の去就について「もっとも理にかなうのはドジャースだ」とし、潤沢な財政状況、常勝球団であり、歴史的にも有名な球団であることなどを理由にあげている。ただ、“ジレンマ”も抱えているという。

 今季単年1000万ドル(約15億円)でドジャースに加入したマルティネスは主にDHで113試合に出場、打率.271、33本塁打、OPS.893をマーク。オールスターにも選出された。記事によると、ドジャースはマルティネスにクオリファイング・オファー(QO)を提示するか熟慮しているという。今年のQOの提示額は2050万ドル前後(約30億8000万円)で、提示した場合にマルティネスが受けた場合、DHの大谷獲得に乗り出すのは「理にかなわない」としている。

 そこで、ドジャースはマルティネスにQOを提示せずいったんFAにさせた上で、大谷と交渉。大谷を獲得できなかった場合に、マルティネスとの再契約に舵を切るのではないかと分析している。つまりドジャースがマルティネスへのQOの有無が、大谷を獲りにいくかの“指標”になるともいえる。ドジャースがどんな動きを見せるか注目される。

(Full-Count編集部)

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