“NPBブランド”が米で評価急騰 一度に4人も争奪戦の可能性…躍進続くアジア野球
FAランキングにNPB戦士4人…MLB公式は千賀&吉田の活躍が「価値を証明した」
メジャーリーグの全日程が終了し、いよいよストーブリーグが始まった。今オフはエンゼルス・大谷翔平投手がFAになり、一番の注目を集めている。一方、米メディアのFAランキングを見ると大谷以外にも上位にNPB出身選手が多い。WBCで世界一に輝いた島国の野球の需要が高まっている。
MLB公式のマーク・フェインサンド記者が球団幹部やスカウト、代理人との話を考慮し作成した今オフのFAランキングでは、1位に大谷、2位にオリックス・山本由伸投手が入っている。他にもDeNA・今永昇太投手が15位、中日を退団したジャリエル・ロドリゲス投手も19位にランクインした。
すでにロドリゲスはドミニカ共和国内でトライアウトを行っており、メジャー30球団が視察。5年5000万ドル(約75億円)から7000万ドル(約105億円)規模の契約になるとも言われている。また、山本も4日に日本シリーズで9回1失点14奪三振の快投を披露。米メディアからは称賛の声が上がっていた。
これらの背景にはNPB出身選手の過去の活躍があるとフェインサンド記者は見ている。今年、メジャー1年目だったメッツ・千賀滉大投手は12勝7敗、防御率はリーグ2位の2.98。レッドソックス・吉田正尚外野手も打率.289、15本塁打、72打点の成績を収めた。「両者共に新人として素晴らしい1年を過ごし、価値を証明した」と言及した。
また、NPB以外でもアジアでは韓国・KBOのキウムに所属するイ・ジョンフ外野手が13位にランクイン。今季はパドレスのキム・ハソン内野手が打率.260、17本塁打ながらWAR5.8と活躍しており、イにとってはいい前例となっている。韓国メディアの記者からも「キム・ハソンの活躍が追い風になるのでは」という声が上がっている。
今年は大谷がアジア選手として初のア・リーグ本塁打王に輝いた。歴史も変わりつつあり、アジア野球の進出が著しい。今年のFA組はどんな大型契約を結ぶだろうか。
(Full-Count編集部)