“最高額”758億円準備も…大谷翔平が揺るがない理由 老舗球団は「道筋が見えない」

エンゼルスからFAとなっている大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルスからFAとなっている大谷翔平【写真:ロイター】

レッズ・ナショナルズでGM歴任のジム・ボウデン氏が注目発言

 今オフのFA市場で最大の注目を浴びている大谷翔平投手(エンゼルスFA)。メジャー史上最大の契約を締結されることが確実視されているが、ラジオ局「MLBネットワーク・ラジオ」でも、二刀流の交渉進捗が話題に。メッツ・ナショナルズでGMを務めたジム・ボウデン氏が「ジャイアンツが5億ドル(約758億円)を提示できることには、疑いの余地はない」と、老舗球団が争奪戦に本気になっていることを予測している。

 同氏は番組の中で、ジャイアンツが大谷獲得に膨大な資金を費やす用意があることを指摘。有力とされているドジャースを上回る条件を提示する可能性もあるとしている。その上で、交渉の争点として金額が大谷の意思決定の最優先事項ではないことを主張。「最高額が問題ではない、ワールドシリーズの舞台に立つ回数が最も多くなる可能性が問題になる」と、大谷が金銭的な条件よりも勝利を優先した選択をする可能性を強調した。

 さらには、今季球団史上初の世界一に輝いたレンジャーズが獲得最有力であると予想している。「ジャイアンツは勝利への道筋が見えない。ドジャースも候補と思っていたが、長い目で見た場合、ドジャースの投手力にたくさんの問題が浮上してきた」と分析した。長年ドジャースを支えてきたクレイトン・カーショー投手がFAとなり、2022年に16勝を挙げたトニー・ゴンソリンやダスティン・メイらは手術の影響で全休が見込まれている。また2022年にトミー・ジョン手術を受け、来季復帰予定のウォーカー・ビューラー投手の状態も不透明な点が、“常勝軍団”の今後に影を落としているという。

 ジャイアンツが大谷獲得競争をリードすることも予測し、「彼らが先頭で(各球団の提示額を)引っ張っていくだろう」と語った。史上最高の5億ドルを起点に繰り広げられる各球団のしのぎ合いが熱を帯びてきた。

(Full-Count編集部)

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