大谷、復帰2戦目で痛烈な打球連発 二塁打に敵地メディア唸る「強い打球」
7回の二塁打は打球速度163キロ「大きなストライドで余裕の二塁打」
エンゼルスの大谷翔平投手は4日(日本時間5日)の敵地マリナーズ戦に2試合連続で「6番・DH」で出場し、右肘内側側副靭帯損傷からの復帰2戦目でマルチ安打の活躍。エンゼルスは7-4で勝利し、連敗を2で止めた。大谷が7回の第4打席で一塁線を破る痛烈な二塁打を放つと、敵地メディアの実況も思わず「ウー!」とため息。セーフコ・フィールドのブーイングをかき消す活躍となった。
第2打席に復帰後初ヒットを放っていた大谷。7回1死走者なしの場面では右腕ブラッドフォードとの対戦となったが、マリナーズファンが集結したスタンドから若干のブーイングが起こった。シアトルで中継しているテレビ局「ROOTスポーツ」の実況は、その理由をこう説明した。
「オオタニです。少なからずのブーイングですね。オフシーズンを思い返してください。マリナーズはオオタニ獲得へ全力で臨もうという感じでしたが、成功せず。彼はマイク・トラウトとアルバート・プホルスとともにエンゼルスでプレーすることを選んだのです」
今オフに日本ハムからポスティングシステム(入札制度)を経て、エンゼルスに移籍した大谷。全米で巻き起こった二刀流争奪戦にマリナーズのジェリー・ディポトGMは全力を注いだ。トレードで大谷の契約金を準備するなど積極的に動き、一時はマリナーズ有力説も流れたが、獲得は叶わなかった。
だが、大谷は敵地ファンのブーイングをバットでかき消した。1ボールからブラッドフォードの直球を叩くと、鋭い打球は一塁線を破った。MLB公式サイトの解析システム「スタットキャスト」によると、打球速度は101.5マイル(約163.3キロ)。第2打席の右前打も103.1マイル(約165.9キロ)という痛烈な一打だった。
痛烈な打球に敵地の実況は「ウー! 強い打球が抜けていきます」とため息とも唸り声ともつかない声を上げる。「大きなストライドで余裕の二塁打です。2安打です」と大谷の走力についても称えていた。
さらに、阪神などでプレーした元内野手の解説者、マイク・ブロワーズ氏も「素晴らしい二塁打で、この日2安打目ですね」と称賛。前日の復帰戦はヒットなしに終わった大谷だが、2戦目で敵地メディアも唸らせる2安打2得点の活躍を見せ、勝利に貢献した。打率は.287となった。
(Full-Count編集部)