打率6割超…異次元の長距離砲に“ドラ1粉砕”の好打者も 神宮で躍動した超逸材
豊川高のモイセエフは詰まりながらの一発、富士大・麦谷は広島ドラ1から柵越え
「第54回明治神宮野球大会」は今月15日から20日まで行われ、高校は星稜、大学は慶大が優勝を飾った。選手では豊川高のモイセエフ・ニキータ外野手(2年)ら来秋のドラフト候補に挙がりそうな逸材も多数いた。
モイセエフは秋季東海大会で打率.625(16打数10安打)、神宮大会では2試合で.600(5打数3安打)の活躍。星稜との準決勝では、見逃せばボールの内角高めをやや詰まりながらも右翼席に運んだ。両親がロシア出身。昨年は0だった本塁打が今年は14発と急成長を遂げている。
大阪桐蔭は初戦で関東一に敗れたが、主砲のラマル・ギービン・ラタナヤケ内野手(2年)は逆方向の右翼へ本塁打を放つなど4打数3安打と気を吐いた。エースの右腕・平嶋桂知投手(2年)は5回を6安打2奪三振4失点(自責3)と打ち込まれたが、最速154キロを誇る。
準優勝の作新学院では右腕・小川哲平投手が最速147キロを誇る。中学3年時に144キロをマークするなど注目を集めていた逸材は北海との初戦で9回無失点、星稜との決勝でも6回1失点の好投を見せた。
大学では富士大の麦谷祐介外野手(3年)が衝撃の一発を放った。青学大との準決勝で広島のドラフト1位・常廣羽也斗投手から逆方向の左越え弾。春の大学選手権では阪神のドラフト1位・下村海翔投手から一発を放っており、“2人のドラ1”を打ち砕いた。
環太平洋大の最速152キロ左腕・徳山一翔投手(3年)は東農大北海道オホーツクとの初戦で7回を4安打11奪三振1失点の快投。この試合では最速149キロをマークした。
大舞台で光輝いた選手たち。“ドラフトイヤー”となる2024年シーズンではどんな姿を見せてくれるだろうか。
(Full-Count編集部)