大谷翔平はなぜ“沈黙”貫く? 現役選手が共感…スターに許される特殊な事情

エンゼルスからFAとなっている大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルスからFAとなっている大谷翔平【写真:Getty Images】

MVP受賞後の電話会見は中止…関係者は「彼のせいではありません」

 エンゼルスからFAとなった大谷翔平投手の去就については、さまざまな噂が飛び交っている。本人からの言葉はなく、期待されていたア・リーグMVP受賞時の日米メディアによる電話会見も急遽中止となっていた。これに対してブルージェイズFAで通算90発のウィット・メリフィールド内野手が“擁護”した。

 米ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」で司会を務めるスコット・ブラウン氏から「(選手のメディア対応の)義務はどれくらいありますか? 話さないといけないという契約はありますか? オオタニがMVPを獲得したあと、喋らなかったことを残念に思うファンが一部いました。オオタニに限らず、(メディア対応の)ルール化は必要ですか? 誰かがしばらくの間話さなければ、他の選手が代わりに対応しなければいけません」と投げかけた。

 これに対してメリフィールドは「シーズン中はどういう契約になっているか詳細は知らないが、ある程度はメディア対応しないといけないと契約書に書いてあると思う。普段からきちんと対応する選手であれば、家族とかが来ているときは、(取材を受けずに)そのまま帰ることはある。それは何も問題ないことさ。毎日(取材拒否)していたら問題だ」と回答。

 さらに「FAになった場合、チームと結んだ契約には縛られない。だから話さなかったとしても、強制的に口を開かせることはできない。正直言って、(去就について話さない)ショウヘイはいい選択をしたと思う」と語った。ブラウン氏も「そうですね。契約が決まるまで静かにして、終わったあとに対応すればいいだけですね」と同調した。

 大谷は16日(日本時間17日)に2年ぶり2度目のMVPを満票で受賞した。その後電話会見が予定されていたが、開始予定時間から27分後に中止が発表され、リーグ関係者は「ショウヘイのコントロールを超えたもので、少なくとも彼のせいではありません。ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と説明。ナ・リーグMVPのロナルド・アクーニャJr.外野手の電話会見も行われなかった。

(Full-Count編集部)

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