“限界突破”で16年ぶり快挙…米で止まらぬ賛辞 大谷翔平に「開いた口も塞がらない」
「エドガー・マルティネス賞」3年連続受賞は16年ぶり2人目の快挙
今季エンゼルスでプレーした大谷翔平投手が11月30日(日本時間12月1日)、年間で最も活躍した指名打者に贈られる「エドガー・マルティネス賞」に3年連続で選出された。同賞の3年連続受賞は、2003年から2007年まで5年連続受賞したデビッド・オルティス(レッドソックス)以来16年ぶり2人目の快挙とあって、米スポーツ局「MLBネットワーク」も賛辞を惜しまなかった。
同番組の司会を務めるグレッグ・アムシンガー氏は「彼はDHというポジションを変えているように感じる。年間20盗塁をマークする走力と肩を持っていれば、おそらく(普通は)右翼か左翼を守るだろう。彼は歴史上、最も運動神経のあるフルタイムの指名打者だ」と激賞。ロッキーズ元GMのダン・オダウド氏も「そうだ。彼は素晴らしすぎるから、当たり前のように感じてしまっている。彼は驚異的な選手だ」と改めて二刀流の凄さを強調した。
さらに「スカウティングは選手を20から80で評価するけど、彼は90を記録する初めての選手かもしれない。運動神経を備え、必要な時に盗塁することができる。そして逆方向に打てるパワーには、開いた口も塞がらない」と称えた。
また元ブルワーズで3度の球宴出場を誇るダン・プリーサック氏は「初めてスプリングトレーニングにやってきた時のことが今でも忘れられない。いいピッチングを出来ていなかったし、打てもせず『ワオ。良くなるのか?』という感じだった。その時マイク・トラウトと話したんだけど、彼は『この男のパワーには恐怖を感じる』と言っていた。打てなかったから懐疑的な目で見ていたんだけど、少しずつ目に見えるようになった。広角にパワーを発揮できるんだ」と振り返る。
イチロー氏とも対戦経験があり「彼はジャイアント・イチローだ」「(大谷は)左中間に、右打者が引っ張ったような打球を飛ばすことが出来る」と打棒に驚嘆。アムシンガー氏は「私は彼がクワーズフィールドで、ホームランダービーの前に打ったホームランを覚えています。彼はクレイジーな才能の持ち主です」と2021年に披露した右翼4階席の壁面に激突する510フィート(約155メートル)の超特大弾を忘れられない様子だった。
(Full-Count編集部)