「怪我したことない」のにリハビリ担当就任 伝える経験…原点に阪神レジェンドの背中

就任会見に臨んだソフトバンク・中谷将大リハビリ担当コーチ【写真:竹村岳】
就任会見に臨んだソフトバンク・中谷将大リハビリ担当コーチ【写真:竹村岳】

「骨折は人生で1度もない」中谷リハビリ担当コーチが“お手本”にしたレジェンド

 ソフトバンクは2日、新任コーチの就任会見をPayPayドームで行った。リハビリ担当コーチ(野手)となった中谷将大氏は、現役時代は怪我に悩まされることはなく「今まで本当に怪我をしたことがない。野球選手なのでちょっとした痛みとか感じることはありましたけど、骨折は人生で1度もないし長期離脱はアマ時代もなかった」と振り返る。

 中谷コーチは、2010年のドラフト会議で3位指名を受けて阪神に入団した。2017年にはシーズン20本塁打を放ち、2021年7月にトレードでソフトバンクに移籍。2022年オフに現役を引退すると、今季は球団スタッフとして勤務していた。

 来季からは、体が強かった自身の経験を踏まえて指導にあたる。「(多くのコーチは)怪我の経験を伝えること(が仕事)だと思いますけど、僕は逆に怪我をしないためにという観点から(経験を伝えることが)できると思う」と語る。

 その原点は、常に見てきた先輩の背中だった。阪神時代、徹底的な準備を重ねていたというのが、鳥谷敬氏と福留孝介氏だった。「鳥谷さんは準備をすごく大切にしていた。ナイターの時、僕も球場に来るのは早い方だったけど、鳥谷さんは必ずいた。準備をすごく大切にする人でした。長くやっている人には理由がある。一緒にやった先輩では福留さんもそうですし、そういったことを伝えていければ」と意気込んだ。

(竹村岳 / Gaku Takemura)

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