新家スターズ、“全国3冠”達成 「くら寿司トーナメント」で1440チームの頂点に
9、10日の両日で14チームが神宮球場でファイナルトーナメントを行った
「第4回くら寿司・トーナメント2023」と「第17回学童軟式野球全国大会 ポップアスリートカップ星野仙一旗争奪」を兼ねた14チームによるファイナルトーナメントが、9、10日の両日に神宮球場で行われた。10日の決勝戦で、関西第一代表・新家スターズ(大阪)が、東北第一代表・大崎ジュニアドラゴン(宮城)を4-0で下し、全国約1440チームにのぼる小学生軟式野球チームの頂点に立った。
鮮やかな先制攻撃だった。初回、先頭の宮本一希(6年)が、中堅越えの三塁打を放つと、悪送球の間にすかさず本塁を陥れる好走塁。その後も押し出し四球や内野ゴロの間に2点を追加し、この回だけで3点を奪い、試合を優位に進めた。
投げても、先発のエース右腕・山本琥太郎(6年)ら3投手の継投で大崎打線をわずか1安打に抑える完封リレー。胴上げ投手となった貴志奏斗主将(6年)は「(神宮のマウンドは)楽しかったです。みんな緊張はしていたけど、自分たちの力は出せたと思います」と笑顔で振り返った。
新家スターズは今夏の高野山旗全国大会、高円宮杯全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント制覇に続く“全国3冠”を達成。千代松剛史監督は「いつもエースの山本が軸となるんですけど、球数制限がある中で、後の投手たちが頑張ってくれたと思います」と、投手陣を含めた守りを評価した。
特別ゲストとして始球式を行った桧山進次郎さん(元阪神)も、決勝を戦った2チームのレベルの高さに驚いた様子。「みんな野球が大好きという感じで、グラウンドで暴れまくっていて、感動しました。長く好きな野球をやってもらえたら」とエールを送っていた。
(内田勝治 / Katsuharu Uchida)
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