栗山英樹氏、大谷翔平の1015億円契約「むちゃくちゃうれしい」 ド軍入り「物語感じます」
ド軍入りに感じた縁…喜びも「僕の中ではもっと天井が高い」
今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で野球日本代表「侍ジャパン」の監督を務め、優勝を果たした栗山英樹氏は11日、ドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円)の契約で合意した大谷翔平投手に言及した。栗山氏はこの日、第20回「タニタ健康大賞」に選出され、都内で行われた授賞式で株式会社タニタの谷田千里社長からトロフィー、副賞100万円などを贈られた。
約1015億円での契約は、世界プロスポーツ史上最高額と見られる。栗山氏は「今が彼のベストかと言うと、僕の中ではもっと天井が高いのですが、シンプルに久々にむちゃくちゃうれしかったです」と喜んだ。9月に行った右肘手術により、来季は打者に専念する予定だ。「彼の本質は二刀流なので、1つに絞ったからといって上がるかどうかはわからないと思います。翔平にはそれも超えていってほしいですけどね」と願った。
ドジャースはナ・リーグ西地区で2013年から10度の地区優勝を飾り、11年連続でポストシーズン進出中の常勝軍団。また、野茂英雄投手から始まり大谷で日本選手10人目となる。「私も『ドジャースの戦法』の本を開くことがある。日本にとって大切な因縁のあるチーム。個人的に“物語”を感じます」「いつも勝っているチームに行ったことが、彼の力を倍加させると思う」と期待した。
栗山氏はWBCだけでなく、大谷が日本ハムに在籍した2013年から17年にずっと監督を務め“ボス”であり続けた。前日(10日)には日本ハム球団を通じて「世界一の選手になると信じて、ファイターズから5年で旅立った翔平がメジャーリーグでの6年間でこれだけの評価を受けたということは金額がということではなく、今回は本当にうれしかったです」などとコメントを発表。この日初めて公の場で思いを語った。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)