花巻東に残る“大谷翔平伝説”「最後の夏に負けた翌日に」 巨人ドラ1が明かした秘話

ジャイアンツ寮に入寮した巨人・西舘勇陽【写真:荒川祐史】
ジャイアンツ寮に入寮した巨人・西舘勇陽【写真:荒川祐史】

巨人ドラ1西舘は大谷と同じ花巻東出身「もし自分が同じ状況だったらできるのかな」

 巨人のドラフト1位、西舘勇陽投手(中大)は8日、ジャイアンツ寮に入寮した。花巻東の先輩に当たるドジャース・大谷翔平投手が愛用するマットレスを持参した右腕は、母校に残る「大谷伝説」を打ち明けた。

 大谷は高校3年夏の岩手県大会の準決勝・一関学院戦で最速160キロをマーク。しかし、決勝の盛岡大付戦で5失点を喫して甲子園出場を逃した。西舘は、佐々木洋監督から大谷が敗戦翌日にとった献身的な行動を聞かされたという。

「最後の夏の大会、翔平さんは県大会で負けた後に雑草、草取りをしていたと聞きました。翔平さん自身の高校野球が終わった後に、後輩のために環境(作り)を。献身的に後輩のために取り組んだということを聞かされてました。(負けた)次の日なのに。もし自分が同じ状況だったらできるのかなと考えたりしたことがあります」

 西舘は菊池雄星、大谷翔平両投手に憧れて花巻東に進学した。「投手、エースとしてチームを引っ張る姿はテレビで見てみて感じるものがありました」という。プロ入り前から大谷と同じように昼寝の時間を大事にし、昼寝の時間と合わせて1日10時間ほどの睡眠時間を確保してきた。

「体が資本になる。練習量が増えてリカバリーが大事になる。12時間以上を寝ていたこともあります。次の練習に疲れを残したくないので」。睡眠ファーストの生活は、大谷とどこか重なるところがある。海の向こうで躍動するスーパースターだが、今も刺激を受けているのは間違いない。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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