大谷翔平の“別人騒動”…ド軍GM「波乱万丈だった」 誤報に踊らされた運命の1日
ドジャースとの契約合意前日にあったトロント行きの誤報
オフにエンゼルスからFAとなった大谷翔平投手はドジャースと契約を結んだが、発表前には様々な憶測が流れた。昨年12月に起きた“トロント騒動”はドジャースの幹部も冷や汗を流しながら見守った。「我々も(誰が乗っているのか)分かっていなかったんです、本当に」。ブランドン・ゴームズGMは振り返った。
“トロント騒動”とは、大谷がドジャースとの契約合意を発表した前日の昨年12月8日(日本時間9日)。大谷がトロントへ向かったと報じられた出来事のこと。結果的に誤報で報じた記者が謝罪する形となったが、同日にアナハイム近郊の空港からトロントへ向かうチャーター機があったため、「大谷が乗るのではないか」と多くのファンや関係者が追跡していた。
ゴームズGMは米メディア「Audacy」のオリジナル・ポッドキャスト「Baseball Isn’t Boring」に出演。「他の皆さんと同じ波に乗っていましたよ。我々も(誰が乗っているのか)分かっていなかったんです、本当に。他の皆さんと一緒にあれを体験していました。あの日はかなり波乱万丈でした」と振り返った。
大谷との契約は大詰めを迎えていたが、大谷自ら発表することを重要視したため、「そこまでのすべてのことについては確証がなかったんです」。「何が表に出ていようが、答えは『いえ、まだ分からないんです。我々はまだ決断していません。ショウへイが発表します』という感じでした」とドジャース側も不安な日々だった。
多くの野球ファンが追ったチャーター機には、カナダ人実業家のロバート・ハージャベック氏とその家族だったことが判明。「『ああ、シャーク・タンクのロバート(・ハージャベック)だったのか』という感じでした。ですが、それは何の意味もありませんでした。(乗っていたのは)ショウヘイではなかったものの、我々の立ち位置がはっきりとは分からないことに変わりはなかった」「あの日は一日中、そして翌日も半日は、感情が激しく変化した時間でした」。発表されるまでは安心できなかった。
(Full-Count編集部)