見せつけた日本人の能力 ダル&マー超えの高評価…名を刻んだ千賀滉大の1年目
「FOXスポーツ」が選定した日本投手の1年目…千賀が2位に
このオフのFA市場で日本の先発投手は大人気。山本由伸投手は12年総額3億2500万ドル(約481億4200万円)でドジャースと契約し、今永昇太投手も4年5300万ドル(約78億5100万円)、最大5年8000万ドル(約118億5000万円)の大型契約をカブスと結んだ。米メディア「FOXスポーツ」は過去の日本投手のメジャー1年目を振り返り、トップ10を選定。メッツで昨年大活躍した千賀滉大投手を2位にあげている。
4位はパドレスのダルビッシュ有投手(当時レンジャーズ)。2012年に29登板で191回1/3を投げ、16勝9敗、防御率3.90、221奪三振、89与四球、WHIP1.28の成績を残した。2007年にレッドソックスに入団した松坂大輔投手と「同じような熱狂を呼び起こしながら、アメリカにやってきた」と解説。4月は4勝0敗、防御率2.18で、ア・リーグ月間最優秀新人に選ばれたことに触れ、「シーズンのほとんどで高いパフォーマンスを維持した」と評した。この年はオールスターにも選出され、ア・リーグの新人王投票で3位、サイ・ヤング賞の投票で9位に入った。
3位は楽天・田中将大投手(当時ヤンキース)で、2014年に20先発で136回1/3を投げ、13勝5敗、防御率2.77、141奪三振、21与四球、WHIP1.06をマークした。最初の18登板でいずれも6イニング以上を投げ、(初登板から)16試合連続でクオリティスタート(QS)を達成し、入団当初、7年総額1億5500万ドル(約226億円)の契約に「見合うだけの活躍を見せたように思えた」と記事は絶賛している。一方でこの年は、右肘の問題で約2か月間離脱。手術は受けずに保存両方のPRP療法を選択し、「ア・リーグ新人王レースで5位に入った」と言及している。
そして2位が千賀。メジャー1年目の昨年は29先発で166回1/3を投げ、12勝7敗、防御率2.98、202奪三振、77与四球、WHIP1.22だった。「非常に記憶に残るルーキーシーズンを終えた。メッツと5年総額7500万ドル(約111億円)の契約を結び、最初の1か月はやや苦しんだが、すぐに調子を上げ、昨年5月には手強いレイズ打線を相手に12奪三振を記録した」と評した。
さらにシーズン前半は、後に殿堂入りを果たすであろうチームメートのマックス・シャーザー、ジャスティン・バーランダー両投手を「上回るパフォーマンスを見せ」、オールスターに選出されたとしている。両投手はともに年俸4333万3333ドル(約64億1900万円)で、千賀の貢献は2人を上回ったとしている。また、新人王投票で2位、サイ・ヤング賞投票で7位となり、メッツの新人としては1984年のドワイト・グッデン以来となるシーズン200奪三振を記録したことにも言及した。
1位はトルネード投法でメジャーに衝撃を与え、新人王を獲得した野茂英雄が選出された。日本投手がメジャー1年目から真価を発揮することは歴史的に見ても珍しくなく、山本と今永はどんな投球を見せてくれるだろうか。
(Full-Count編集部)