OB驚愕のハム23歳「久々にあんなの見た」 隠れた逸材…“爆肩”魅力の次世代捕手
高卒6年目捕手を絶賛「肩がえげつない」
専門家をワンプレーで唸らせた23歳がいる。現役時代にヤクルト、日本ハム、阪神、横浜(現DeNA)の4球団で活躍した野球評論家・野口寿浩氏は2024年の注目選手の1人に、日本ハムの高卒6年目・田宮裕涼(たみや・ゆあ)捕手を挙げた。
23歳の田宮は、2018年のドラフト6位で成田高(千葉)から入団。2020年に1軍デビューを果たし、昨季は9月下旬からわずか10試合の出場だった。たまたま現地で試合を見たという野口氏は、「去年少し終盤の試合を見ていたんですけど、まあえげつないのよ肩が。久々にあんなのを見た。ちょっとビックリしましたね」。その強肩に驚愕したという。
一目見かけただけだが、プロの世界で捕手として21年間プレーした野口氏に強烈な印象を与えた。「彼が試合に出ることで、盗塁の抑止力になりますよね。そうなると投手は余計なところに神経を使わなくて済むようになるのでチームのプラスになりますよね」。
昨季のチームでは伏見寅威捕手が最多の88試合に出場、次点がアリエル・マルティネス捕手、清水優心捕手の31試合だった。「まだ(捕手の)軸は決まっていませんよというチーム。普通に考えたら伏見が一番近いと思いますが、田宮も十分割って入るチャンスはある」と分析する。
田宮は今年の春季キャンプで初の1軍スタートとなることが発表されている。強肩を生かして外野にも挑戦しているが「あの肩なので、外野にはしてほしくないね」と、捕手としての成長に期待した。