大谷翔平は「下手でも堂々と」 家庭教師なしの独学…水原通訳が語る英語上達の舞台裏
大谷はNY夕食会で約2分間の英語スピーチを披露、会場から称賛の声「アメージング」
昨季エンゼルスで最優秀選手(MVP)に輝いたドジャースの大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、全米野球記者協会(BBWAA)のニューヨーク支部が主催する夕食会に出席した。壇上では日本語なしで、約2分間の英語スピーチを披露。流暢な英語に会場からは「アメージング」と称賛の声が上がった。
報道関係者や古巣のエンゼルス、ファン、水原一平通訳、家族。約2分間のスピーチでは、会場にいたネズ・バレロ代理人の愛妻ら周囲のサポートに感謝する内容だった。特に注目されたのが大谷の英語力。水原一平通訳も会場入りしていたが、ファンや関係者ら約600人が集まった晴れの舞台ではカンニングペーパーのみでやり切った。
大谷は今季が渡米7年目となる。1年目の2018年から家庭教師をつけずに教材などを使った独学だったと聞く。それでも類い稀な上達ぶりを見せ、同年オフには水原一平通訳が「めちゃくちゃ上がっています。話す方でも自分から話すし、聞く方もかなり理解している」と絶賛するほどだった。水原通訳が当時からとりわけ称賛していたのが、大谷のコミュニケーション能力だ。
「自信を持って下手でも堂々と話せば上達する。翔平は自然とできているんです。それがすごいなと思います」
米国育ちの水原通訳は多くの留学生と接してきたが、その中でも大谷の上達スピードは「スバ抜いている」と語っていた。なんでも、まずはトライしてみる。グラウンドだけでなく、語学でも“積極性”が持ち味のようだ。
昨季のロッカールームでは守護神カルロス・エステベスらとアニメトークをしたり、高度なアメリカン・ジョークを飛ばしていたという。試合後のヒーローインタビューや米メディアの取材対応では全て水原通訳を介して行われているが、近い将来、通訳なしのインタビューが行われてもおかしくない。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)