登板わずか4試合の逸材「相当な戦力に」 専門家絶賛…“2年前のドラ1”が秘める可能性

オリックス・椋木蓮【写真:北野正樹】
オリックス・椋木蓮【写真:北野正樹】

キャンプではAグループスタートとなった2021年ドラフト1位の椋木

 オフシーズンが終わり、まもなくキャンプインを迎える。ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜(現DeNA)の4球団で計21年間捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏は、オリックスの椋木蓮(むくのき・れん)投手に「そろそろ投げ始めるでしょ。戻ってきたら相当な戦力になるでしょう」と復活からのブレークに期待を寄せた。

 椋木は2021年ドラフト1位でオリックスから単独指名され、東北福祉大から入団。1年目の7月7日の西武戦でデビューすると、6回無失点でプロ初勝利を挙げた。そして2試合目となった日本ハム戦では、9回2死まで無安打に抑える好投を披露。惜しくもノーヒットノーランとはならなかったが、強烈なインパクトを残した。

 しかし、9月8日の西武戦では2回に緊急降板し、月末には右肘のトミー・ジョン手術を受けてオフに育成再契約を結んだ。昨季はリハビリのため登板なしに終わったが、10月にフェニックスリーグでは実戦復帰。今季はようやく1軍のマウンドに戻ってこれそうだ。

 1軍で投げたのはわずか4試合だけだが、野口氏は「仮にですが、100%の状態で開幕からスタートできれば、2桁は期待していいんじゃないかな」と絶賛するポテンシャルの持ち主。「ボールに力があって、総合力で勝負できるタイプ。オリックスが好きそうなタイプですよね。球が速くて、変化球がいくつかあって、どの球種もレベルが高い」。

 キャンプでは山下舜平大投手や、飛躍を目指す齋藤響介投手らとともにAグループスタートとなった。チームでは毎年のように好投手が頭角を現す。山本由伸投手と山崎福也投手がチームを離れたが、逸材の元ドラ1には、穴を埋める活躍が期待される。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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