大谷翔平は「どれだけ無欲なの」 誰もが羨む“お財布”でも…飽くなき勝利への執念
大谷は「ロサンゼルスでワールドチャンピオンを目指している」
ドジャース・大谷翔平投手が27日(日本時間28日)の全米野球記者協会(BBWAA)ニューヨーク支部主催の夕食会に出席。昨季ア・リーグMVPに輝いた大谷は、壇上では約2分間英語でスピーチし、ファンや関係者に感謝を述べた。昨季まではエンゼルスでプレーし、今季からは名門ドジャースにチームを移す。10年7億ドル(約1038億円)という歴史的な契約を、米記者はどう見たのか。
夕食会を取材したMLB公式サイトのヤンキース番、ブライアン・ホック記者は、「予想以上だったよ」と振り返る。ドジャースというチームを選んだことについては、「南カリフォルニアに馴染んでいるような気がしたし、ドジャースが有力候補だといつも思っていた。ドジャーズは西海岸のヤンキースだからね。彼はLAドジャースでプレーし、ロサンゼルスでワールドチャンピオンを目指している。だから私は、エンゼルスでの彼の時間はもう尽きたと感じていた」と振り返る。
昨季シーズン中には同記者が取材するヤンキースも争奪戦に参加すると見られたが、チームはフアン・ソト外野手をトレードで獲得するなど、大谷は諦めた形となった。「2017年にヤンキースが翔平の獲得に全力を注いだとき、彼がニューヨークや東海岸には興味がないといった話が流れたのを覚えている。だから、彼の人生において、それが逆になるような十分な変化はなかったような気がする」と、ヤンキースを選ぶ可能性は低かっただろうと話す。
契約金はもちろん、内容も驚きだ。契約の97%は後払いとし、10年間は年200万ドル(約2億9700万円)でプレー。チームの補強に余裕をもたらし、その後、ドジャースは山本由伸投手を12年総額3億2500万ドル(約482億円)で獲得。同記者は「彼(大谷)があの契約をしなければ、ドジャースが山本を獲得することはなかったと思う」と語る。
同記者は「彼は食料品を買うのに悩むことはありません。7億ドルも稼いでいるのだから、こんなことを言うのはおかしいが、彼はどれだけ無私(無欲)なのだろうか? 彼は今、給料をもらうのを諦めている」とその金額と契約内容、大谷の浪費しない真面目さに驚くばかりだった。
(Full-Count編集部)