20歳逸材が残した「.444」 西川龍馬の穴を埋めるか…1軍キャンプから目指す定位置
広島・田村俊介は高卒2年目の昨年、9月に打率.444をマークした
昨年はセ・リーグ2位に躍進した広島。6年ぶり優勝を目指す今季は、ヒットメーカーの西川龍馬外野手がオリックスへFA移籍した。新戦力の台頭が期待される中、高卒3年目の田村俊介外野手が1軍キャンプに抜擢された。昨年9月は出場全6試合でヒットをマーク。レギュラー奪取も夢ではない逸材だ。
田村は愛工大名電から2021年ドラフト4位で広島に入団。昨年1軍デビューし、10試合で打率.364(22打数8安打)を記録した。存在感を放ったのは3度目の1軍昇格を果たした9月だった。
6試合で打率.444(18打数8安打)、2二塁打、OPS1.000。左手小指を骨折して離脱となったが、1軍でしっかりアピールした。また、2軍では59試合に出場して打率.278(194打数54安打)、4本塁打29打点をマークした。
セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、ストレート100球当たりに対する得点増減「wFA/C」は、ウエスタン・リーグ1位の3.33(200打席以上)を記録した。20歳が一気にレギュラーを手にできるか。注目の1年が始まる。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。