元燕・坂口氏、異例の女子ソフトコーチ就任 地元兵庫で挑戦「必ず結果を」
ニトリJDリーグに所属する「シオノギレインボーストークス兵庫」の臨時コーチに就任
2022年に現役を引退した元ヤクルトの坂口智隆氏が、ソフトボール女子・ニトリJDリーグに所属する「シオノギレインボーストークス兵庫(以下シオノギ)」で臨時コーチを務めることが5日、分かった。最多安打、4度のゴールデン・グラブ賞を誇る元NPB戦士が異例の“ソフトボールコーチ就任”となった。
近鉄、オリックス、ヤクルトでプレーした坂口氏は2022年に現役を引退。昨年は野球評論家として精力的に活動し、指導者としても独立リーグや中学硬式野球で後進の育成に努めていた。プライベートでは野球以外の他競技にも積極的に参加し「技術だけでなく指導は『人対人』。子どもから大人まで、対話して学ぶことがある」と、全国各地に足を運んでいた。
その中で「一番、興味があった」という女子ソフトボールでは、練習参加など地元・兵庫のシオノギと親交を持った。リーグ開幕戦では始球式を行い尼崎ラウンド、松山ラウンドと3度の現地観戦、動画中継を含め全29試合を見届けた。
シオノギは昨シーズン、17勝12敗で西地区4位。惜しくもプレーオフ進出を逃している。チーム打率.236はリーグ5位、27本塁打116得点はリーグ4位と上位3チームとの差は明確だった。さらに、オフには長年チームを支えてきた左腕・千葉咲実、右腕・吉井朝香のWエースが引退。チームの変革期を迎えている。そこで、NPBでも実績があり、チームの現状を知る坂口氏に白羽の矢が立った。
「野球とソフトボールはルールなどの違いもありますが、打撃や打席での考え、配球への対応などは通じるものがある。地元・兵庫のチームからオファーを頂き感謝しかありません。指導者として覚悟を持ち、必ず結果を出せるよう全力で取り組んでいきたい」
坂口氏は6日から宮崎・串間市で行われる春季キャンプに参加し、指導にあたる。シーズン中も解説者としての仕事を行いながら、時間を割いてチームに帯同する。