大谷翔平、好相性の6月へ突入 鬼門の5月は“打率3割台”キープへ…豪快弾で復調の兆し

ドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】
ドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】

メッツ戦で10戦&46打席ぶりの14号…6月は月間打率.336と好相性

■ドジャース 10ー3 メッツ(日本時間30日・ニューヨーク)

 ドジャース・大谷翔平投手は29日(日本時間30日)、敵地・メッツ戦で今季最長の10試合、46打席ぶりとなる14号2ランを放った。メジャー移籍後から昨季まで、6年間で打率.248と苦しんだ5月。直近2週間の不調を払拭するアーチをかけた。

 大谷にとって5月は“鬼門”とされてきた。満票MVPを獲得した2021年、2023年はそれぞれ打率.245、7本塁打、打率.243、8本塁打と低迷。通算でも打率.248、27本塁打、出塁率.343、長打率.489、OPS.831と物足りない。

 今年も16日(同17日)の本拠地・レッズ戦で左太もも裏に牽制球を受けて以降、打撃に精彩を欠き、46打数8安打で打率.186、1本塁打、OPS.565だった。それでも5月は10日終了時点で打率.480、4本塁打、OPS1.567と手の付けられない状態でスタートしたこともあり、29日(同30日)終了時点で、5月は残り1試合を残して打率.322(90打数29安打)、7本塁打。31日(同6月1日)の本拠地・ロッキーズ戦で5打数無安打でも、打率3割をキープできる計算となる。

 待ち構えているのは大好きな6月。通算では月別で自己最多の43本塁打を放っており、打率.336、OPS1.194と好調。昨季も月間打率.394、15本塁打、29打点と大暴れを見せていた。自身は昨季、「良い月が被っているというのはたまたまだと思いますけど」としつつ「打撃の悪い部分の改善は基本的に(シーズンが)進んだ方が慣れも含めて良くなる」と分析していた。

 29日の第2打席には打球初速114.1マイル(約183.6キロ)と“らしい”痛烈打も。不調が続いても一つの本塁打をきっかけに一気に量産するのが大谷でもある。10戦、46打席ぶりの14号は“6月男”の到来を予感させるような一発だった。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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